退院と自宅での生活

by tsuruyuna posted 2020年3月4日 category days

出産日も合わせて入院トータル6日間、母子ともに健康で、無事退院日を迎えた。病院からは出産直後に撮影した家族写真や赤ちゃん関係の品々など沢山のプレゼントをいただき、先生や助産師さんの笑顔とともに見送られた。子どもにはこのハレの日用に購入しておいた真っ白いお洋服を着せ、チャイルドシートを取り付けた車に初めて乗せ、私にとっては久々、子どもにとっては初めての我が家に帰宅する。

家での生活は、オムツと授乳の基本的お世話に加え、沐浴も自分たちでやることになる。パパがお風呂に入れ、私が受け取って着替えさせるのが基本的な役割となった。

そして、子どもの世話だけでなく、家事もしなければならない。色々な本やネットに、産後1ヶ月は寝て過ごすのが基本だから、家事は無理せず、テキトーでもそんな自分を許しましょうと書いてあるので、あまり頑張り過ぎてはいけないなと思いつつも、簡単な掃除や料理など、最低限のことはしなければならない。それも子どもから目を離さずに。子どもが泣くたびにあやしたり、授乳したりするので色々な家事はその度に中断されてしまう。

特に、物理的に無理と思うのが買い物である。新生児は1ヶ月間は極力家から出さない。免疫力がまだあまりないからだ。それにママも1ヶ月間は外出を極力避けて体を休ませる必要があり、車の運転もしてはいけない。そんな中で、夕飯の買い物ってどうするの⁈パパに買ってきてもらうのか?それも助かるが、やはり自分で見て買いたいと思うのが世の中の主婦の常。だって、その日の特売とかあったりするじゃないですか。主婦は冷蔵庫の中身とスーパーの特売品を頭の中で計算して献立を立て食材を買うのです。最近は便利な時代で食材を宅配してくれるサービスもあるそうだが、、特売品買いたいし、、とはいえ、本当に無理であれば、パパに頼むのもよし、宅配サービスもよし、外食もよし、これは本当しょうがないと思う。

私は第一子目なのでまだマシだか、これが第二子、三子のママさんは本当に大変だし、どうやって生活してんだろ、、と本気で思う。

こんな生活の中、本当に1番大変なのは、寝れないということだ。今まで徹夜なんてせずに健康的生活を心がけていた私にとって、これはかなりつらいことだった。

新生児は2、3時間ごとに授乳する必要があり、それは深夜だからといって関係ない。オムツチェックして、授乳してゲップさせるのが約30分。病院に入院中はその後スッと寝てくれていたのだが、日に日にそうもいかなくなってきて、授乳をした後も泣き止まなくなってきた。そんな時は、おくるみに包むとか、YouTubeで寝かしつける用の音(オルゴール調のメロディーや、体内にいる時のザーッという音、鼓動の音、ドライヤーや掃除機の音など様々ある)を聴かせるとか、いろいろ方法があるらしいのだが、我が子の場合はどれもあまり効果がないようで、とにかくひたすら抱っこして家中を延々と歩き回るしかなかった。あやして泣き止ませて寝かしつけるのに30分以上。よし、寝たかなと思ってお布団に置いたらまたギャーと泣き、最初からやり直しで30分。置いてダメならと抱っこしながらソファーに腰掛ければギャー!またやり直しで30分。そんなことをしていたら次の授乳タイムがやったきて、、の繰り返し。本当に寝れなかった。

なので私は、リビングを真っ暗にし、テレビだけつけ、音量を最小限にし、Amazonプライムで字幕の韓国ドラマを見ながら子どもを抱っこしてゆらゆらしたりうろうろしたりしながらあやした。そうすると、少しは気が紛れてなんとか毎日を乗り切れた。

子どもの泣き声は、寝不足と重なることもあり、正直つらい。静かな家の中に響き渡るオギャーオギャーという悲鳴にも似た泣き声は、可哀想になる反面、こちらがどんなに頑張っても泣き止んでくれず思い通りにならない苛立ちが沸き起こる。それに、他の寝ている家族の睡眠を妨げてしまうことも申し訳なく思ってしまう。それが1日2日ならまだしも、ずっと続く。「大変だけど必ずいつか終わりはくるから」と経験者の方々は励ましてくれるし自分でもそう言い聞かせるのだが、やはり当の本人からしてみれば、コレいつまで続くんだろ、、と疲れて途方に暮れてしまうのだ。

赤ちゃんに暴力をふるって怪我をさせた、とか、ネグレクトとか、たまにそんな事件をニュースで見る。子どもが産まれる前はそんなことをする親は本当に無責任だし最低だし、だったら子ども産まなきゃいいじゃん!と思っていた。もちろん今もそう思っているけど、その人達の中には周りに助けてくれる人がいなくて必死で一人で全てを抱えこんで産後うつになってしまったママがいるかもしれない。そんなママ達の気持ちがほんの少し分かる気がして、悲しい事件だなぁととても心が痛くなる。

子育ては本当に大変なことだけど、その何倍もの幸せと喜びがあると思う。その苦しみに飲み込まれず、幸せを感じるためにも、周囲の人や社会の手助けが必要不可欠だと心から思う。

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