出産

by tsuruyuna posted 2020年2月11日 category days

ちょうどその日は定期検診の日だった。たまたま夫に時間が出来たので付き添ってもらい昼前に病院に到着した。いつも通りの検診のつもりで余裕ぶっこいていたら、子宮口がすでに4センチ開いてるということで、まさかの緊急入院。

3日前は少し体調が悪くて、2日前は日課のエクササイズが余裕で出来るほど元気で、前日は夜寝れないほど腰が痛かった、、確かに腰は痛かったけどもう生まれるとは、、予定日は15日も先だった。

実は検診日の夜、最後の贅沢と思ってイタリアンを予約していた。「イタリアン予約してるんですけど、、入院本当に今日ですか、、?」と先生に恐る恐る聞くも、「レストランで破水したらおわりだよ」と言われ、ですよね、、という感じでイタリアンはキャンセルして入院することになった。

少ししてから内診をもう一度するということで、私は産褥ショーツに履き替え病院着を着て入院室のベッドに寝て待ち、その間に主人には入院・出産セットを家から持ってきてもらった。

それから内診をしたのが昼過ぎだったか、人工的に破水をさせてもらった。膣に何か器具を入れてパチンと音がした瞬間に太ももに温かい液体が伝わり、すぐにナプキンをつけたショーツをはいて歩いて入院室へ。部屋に着いた数秒後、めちゃくちゃお腹が痛くなって、夫の肩にもたれかかりしばらくフリーズ。その後ベットにヨボヨボと横たわり、お腹に陣痛のペースを測定するコルセットのような機械を取り付けた。

寄せては返す波のように、数分間隔で陣痛がやってくる。陣痛は100倍痛い生理痛のような痛みで、

ドクドクドクドク、、、←徐々に痛みが強くなる

バッキューーーーーン!!!!!!!←めちゃくちゃ痛い

ドクドクドク、、、←徐々におさまる

みたいな感じ。

その痛みの波が何時間も続くのだからまるで拷問だ。丸一日耐える人もいるというから本当にすごいと思う。

陣痛に耐えている間、ギリギリと歯を食いしばり、夫の手を最大の力で握り潰すように握っていた。夫もめっちゃ痛かったと思う、ごめんね。でも夫がいてくれてることで安心感はかなりあった。助産師さんは定期的に来てくれるだけでずっと側にはいてくれないので、これがもし一人で耐えなければいないと思ったらかなり心細かっただろう。でも、多くのママさんたちは、旦那さんは仕事とかあるだろうし1人で乗り越えるんだと思うと、本当にすごいと思う。(しかし、近年の立ち会い出産率はかなり高いそう。良いことだ。)

そして、生理痛の100倍痛い陣痛が続くと思いきや、それとはまた違う痛みが襲ってきた。まるで、もんのすごく硬くて、もんのすごく大きいうんちを出すような痛み。(汚くてすみません。でも本当にそんな感覚なんです)その痛みも、ぐわーっと痛みが強くなり、ピークにはとんでもない痛みとなり、徐々におさまる。え、、なにこの痛み、今までと違うじゃないですか、、聞いてないですよ、、と戸惑う。おそらく、これが子宮口が開いていく痛みなのだろう。通常、子宮口が1センチ開くのに、1時間くらいかかるらしい。そして10センチ近く開いたら、いよいよ赤ちゃんが出て来るそうだ。私は子宮口が開くのが比較的早かったみたいで、生理痛のような痛みが相変わらず続く中、排便のような痛みが数回来たところで助産師さんが膣の状況を確認し、分娩室に行こうか!となった。分娩室まで歩いて行くか車椅子で行くかと聞かれ、とてもじゃないけど歩いては無理なほど痛かった。「、、、く、車椅子で、、」とヨボヨボの声で言うと、看護師さんは素晴らしくテキパキと素早く私を車椅子にのせ、風のような速さでシャーっ!と分娩室直行。(出産後の入院中、歩いて分娩室に向かうママさんを見た、、本当にすごいと思う。)

あれよあれよという間に私は分娩台にセットされお産準備完了という形になった。それからは、生理痛と排便のような痛みが繰り返し、後半赤ちゃんが出てきている時にはほとんど排便のような痛みとなり、最後はブリンっと赤ちゃんが出てきた。

赤ちゃんが無事出てきてからはあの痛みはなく、ただただ疲労困憊というかんじで、途中で分娩室に通された夫はへその緒を切り、先生や助産師さんはテキパキと赤ちゃんのことや膣の処置などをして終了。

陣痛約3時間、分娩室で約30分の安産で終わった。

初めて我が子を抱いた瞬間は、幸せと安心と感謝で胸がいっぱいになった。

産前、産婦人科で行われた妊婦セミナーで、「ママも産むの大変だけど、赤ちゃんも、狭いところを頑張って通って初めての世界にでてくるから大変なんですよ〜」と先生がおっしゃっていたことを思い出し、頑張って生まれてきてくれた我が子に感謝した。

ずっと側についてくれていた夫にも感謝した。本当に一人じゃ心細かったと思う。

そして出産中的確なサポートと処置をしてくれた先生や助産師の皆さんにも本当に感謝した。陣痛で腰や腹部が痛い時ちょうどそこです!ってところをさすってくださったし、痛い中「もうちょっとで赤ちゃんと会えるよー」とか、力んでる時「上手よー」とか励ましてくれることで頑張れた。

出産は確かにママがものすごく頑張らないといけないけど、1人じゃ産めないなぁと改めて実感した。

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