個展-つながり-
この度、4年ぶりに個展を開催する運びとなりました。
50号以下の油彩画を約10点展示予定です。
お近くにお立ち寄りの際は是非ご高覧ください。
場所-ex-chamber museum
〒101-0021
東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 205a
会期-2023年2月4日(土)〜2月26日(日)
時間-(木•金)15:00-18:00 (土•日•祝)12:00-18:00
休廊-月•火•水
今回の個展において主なテーマとしたのは「命の繋がり」です。
私は数年前出産を経験しました。その中で妊娠や出産、育児の神秘や尊さを実感するとともに、様々な精神的葛藤、社会的な問題等を目の当たりにしました。人の生きる姿を描いていこうとする私にとって、それはとても貴重な経験であり、命に対する考え方がより深くなりました。
母と子は、約10か月もの間命を共にし、出産という双方にとって命懸けの仕事を経験します。そのため、母子にはきってもきれない特別な「繋がり」が生まれます。しかし、今まで想像でしかなかった子育てが現実となり、日々葛藤しながら小さな命に向き合ってみると、母子の関係が必ずしも絶対的なものだと思わなくなりました。
出産を経験していなくても、血の繋がりがなかったとしても、さらには対人ではなく、対生物、対社会、対自然というありとあらゆるものでも、その命を大切に守り慈しむことが出来ると思います。一つの命が存続するために重要なのは、出来る限り多くのものの関わり合いであり、様々な価値観のものが共に生きていくことこそ、命を繋ぎ、永い未来を繋ぐことなのだと私は信じています。
人は様々な境界線上で揺らぎながら自身の存在理由を探し求めて生きているように思います。そういった人の弱くて脆くも生きていこうとする強さや美しさを絵画として描きながら、私自身も「命の繋がり」を考えていきたいと思います。