産後入院生活

by tsuruyuna posted 2020年2月19日 category days

3時間半という安産で出産を無事終え、私は分娩台の上で色々と処置をしていただいた後、体の様子を見るために、2時間くらいそのまま分娩台に横たわっていた。2時間後、問題がなかったため、助産師さんの補助のもと歩いて入院室へ。無事に終わったとはいえ、膣は開いた直後で裂けているわけだから、鈍い痛みがあり血も出るし、歩くのが辛い。ヨボヨボとやっと歩けるという状態だ。私は入院室で病院の美味しいお食事をいただき、ゆっくり過ごしていた。しばらくしたら夫が来てくれて、その日は2人で病室に泊まった。

それから5日ほど入院する。入院中の生活は、朝起きて朝食をいただき、ゆっくり過ごして昼食をいただき、簡単な検診を受け、またゆっくりすごしておやつをいただき、またまたゆっくり過ごして夕食をいただく。栄養を考慮された美味しい三食+おやつが、料理することなく出てくるのはなんだかリッチな生活をしているような気持ちになって癒される。そして、病院には共同のシャワーがあって、空いていれば自分のタイミングで使用できる。夜になるとテレビを見ながらゆっくりすごして寝る。そんなかんじの、健康状態であればかなり堕落というか、贅沢をしてるような生活をする。それが産後にとっては重要らしい。産後1ヶ月くらいは体が疲弊しているので、ほとんど横になってゆっくり過ごさなければいけないそうだ。そうすることで、更年期障害が軽くなるという研究もあると聞いた。

そして、2日目のお昼ぐらいに、やっと我が子が部屋にやってきた。いよいよ我が子との生活が始まる。

新生児との生活は、おっぱいとおむつ、この2つのお世話が基本である。(沐浴は1日一回、助産師さんがやってくれる。その時にあかちゃんの色々な検査もしてくれる)2、3時間おきに泣くので、おむつを確認、交換しておっぱいを飲ませる。おっぱいは栄養満点で消化も良いため、この時期の赤ちゃんには、泣いたらいくらでも飲ませて良いらしい。

このおっぱいをあげるのが意外と大変なのだ。ママさんは皆、それぞれおっぱいトラブルを抱えていると言っても過言ではない。

まず、2、3時間おきって、昼夜問わずなんで、夜ゆっくり寝る暇が全くない。まとまって寝れないのは、思っている以上に体力を消費するし、産後の疲弊した体に鞭打つようなものだ。

そして、赤ちゃんは片乳5-10分くらい、両胸合わせると最大で20分おっぱいを飲むのだか、20分間乳首をずっとちょんちょん吸われて、それが2、3時間おきに1日中続くと想像してみてほしい。これもまた意外と疲れるし、大概のママさんはこれで乳首が切れたり傷が出来たりして痛める。傷ができてもおっぱいを飲ませないといけないわけで、かなり乳首を酷使する。私もやはり乳首に傷ができ、授乳が苦痛だった。病院に塗り薬を処方してもらって塗るのだけど、傷が癒える前に授乳しまた傷つくので追いつかない。まぁ、塗らないよりかは断然マシなんだろうけど、、。

その他にも、おっぱいの出が悪いとか、赤ちゃんがおっぱいを飲まないとか、乳腺炎になるとか、おっぱいに関する悩みは様々あって、授乳する事がこんなに大変だとは思わなかった。

おっぱいを呑ませてそれでスッと寝てくれる時もあれば、そうでなく泣き止まないこともあったりして(おそらく、おっぱいの出が悪く足りていないのだろう)、泣くのをあやすためにこれまた疲れた体に鞭打って、赤ちゃんを抱っこしながらユラユラ、廊下をウロウロ、耳元でシーシーと呪文を唱え続ける。

こうして、体を休めながらも赤ちゃんのお世話を入院中の5日間行う。赤ちゃんと2人で過ごす日々は幸せなのだけど、お世話は大変だし、2人っきりの孤独感というか、心細い面もあった。私の場合、夫がほぼ毎日入院室に泊まりにきてくれたので心身共に助かった。夫が仕事などで日中いなくなると、だんだん寂しい気持ちになったりして、、。

しかし、この入院5日間は、単純な赤ちゃんのお世話だけで家事や料理などなんにもせずゆっくりできる贅沢なひとときであり、これから始まる育児の序章に過ぎず、この後もっと大変なことが山ほど待ち受けているのだ。

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