授乳の悩み2

by tsuruyuna posted 2020年4月28日 category days

2週間検診をきっかけに、授乳の方法を改善したとはいえ、母乳がどれくらい出てるかわからない、ミルクをどれくらい足すか、息子の体重増加グラフは理想的か、、などなどの悩みを抱えながらもなんとか過ごしていた。

そして、生後3ヶ月になった頃から少しずつ変化が現れ始めた。片胸10分ずつ授乳していたのが、8分くらいと短くなってきたのだ。赤ちゃんは成長すると飲み方が上手になってくるそうで、授乳時間が短くなることはよくあることらしい。息子も成長しているのね、、とそれほど気にしていなかったのだが、授乳時間はそれからさらに短くなり、生後4ヶ月頃になると、両胸合わせても5分くらいしか飲まなくなってしまった。それに加え、もっと飲めるだろと乳首をくわえさせようとすると体をそらせてめちゃくちゃ泣いた。授乳してる最中もなんか機嫌悪そうで最後の方は、もう嫌だという雰囲気で泣く。でもそのあとミルクを与えるとゴクゴク飲む。

これはおかしいぞ、、と授乳に悩む日々が始まった。

大型ショッピングモールに赤ちゃんの部屋なるものがあって、そこには、授乳室やオムツ替え台、流し台、お湯等があり、育児をしているママさんたちは何度も訪れる場所だ。赤ちゃんの体重を計るスケールも置いてあって、授乳前の体重を計り、授乳室で授乳した後また体重を計り、差し引くことで赤ちゃんがどれだけ母乳を飲んでるかを割り出すことができる。授乳に不安を抱えた私は息子のお腹が減る時間帯に合わせ、母乳量を測定しに赤ちゃんの部屋へ行った。

その頃の赤ちゃんの平均授乳量は180〜220㎖だそう。スケールで測定すると、その時息子は母乳を70㎖飲んでいた、、、

全然足りんやないか、、。

2週間検診でミルクの飲ませ過ぎを指摘されていた私は、出来るだけ母乳重視の混合で授乳をしたかったこともあり、母乳が平均授乳量に遠く及ばないことで不安要素が倍増となった。

そこで私は、月に何回か街の施設で行われている助産師さんによる相談会に行ってみることにした。悩みを抱える日々だったため、その日が来るのがかなり待ち遠しかった。待ちに待ったその日、私は相談会の始まる少し前に到着した。まず赤ちゃんの体重と身長を測定し、その後助産師さんとの個別相談を受ける。そこで諸々のことを話すと、愛嬌のある優しそうな助産師さんは、「70㎖出てるなら立派よ〜」とおっしゃった。授乳時間が短くなることも、成長曲線も問題ないそうだ。新生児の頃は、母乳を飲む力が弱く満腹中枢も未発達なうえ、栄養素が体に吸収されることなく尿として出るため授乳に時間がかかるが、成長が進むとそれらの機能も発達するため、授乳時間が短くなってもなんの問題もないそうだ。

お話しを聞いてだいぶ安心した後、例のやり方で母乳がどれくらい出るか計ることになった。授乳のやり方を助産師さんに見ていただくと、息子は乳輪までしっかり口に入れているし、下唇がチューリップが咲いたみたいにしっかり開けていて、下顎もよく動かしているそうで、飲み方も問題なしとのこと。

その時の授乳量は45㎖だったのだが、まぁ平均50㎖くらいでてるなら大丈夫らしく、色々と頑張って常に70㎖をキープ出来ればなお良しとのこと。

美味しい母乳を沢山出すためのアドバイスを沢山いただいた。

まず、体を温めること。温かい麦茶や柚子茶、生姜湯などを空腹時を避けて飲む。

次に、おっぱいマッサージを授乳する前に行う。

そして食生活。量をちゃんと食べることと、タンパク質をきちんと摂ること。そして、米を食べることも大切。1日の食べる量にお茶碗8部目くらいの量をプラスして食べて良いそうだ。パンや麺類には塩分や油分が含まれているため米が良い、しかも冷えた米がより良いそう。シャケおにぎりとか作っておいて、小腹が空いた時に食べれば、タンパク質と冷えた米が美味しく食べれてるなどのアイディアなんかも教えていただいた。

そして、私はこの頃母乳の後毎回80㎖のミルクを足していて、夜寝る前の授乳の時だけ100㎖のミルクを足していた。なぜかというと、ネット情報で、寝る前にお腹いっぱいの方が夜通し寝るようになると知ったからだ。しかし、助産師さんいわく、寝る前も80㎖で良いとのこと。寝る前に胃が重いと体を圧迫して苦しくてぐずって起きてしまうこともあるからだそうだ。寝る前の授乳量を増やすことを推奨する考え方もあるのだが、日中十分な量を飲んでいるのなら無闇に増やす必要はないそうだ。そんなこと初めて知り、息子にもしかしたら負担をかけていたのかと思い、私は息子を抱っこしながら「寝づらかったかな〜ごめんね〜」と言った。そしたら助産師さんが、「ごめんねって言わなくていいのよ〜お母さんに合わせてくれてありがと〜でいいの」とおっしゃった。私はそれを聞いて、思わずポロポロと涙が出てしまった。何故涙が出たのか明確な理由は自分でも分からないのだが、多分、心配していたことがそれほど問題ではなかった安心感と、助産師さんの優しさが嬉しかったんだと思う。泣いている私を見て助産師さんは「頑張ってたのね〜泣きたい時は泣かないとね」と私の肩をさすり、産後うつになる前の対策等を軽くお話ししてくれた。私の場合、夫も育児に協力的だし、お互いの親も県は違うけど車で行ける所に住んでいて協力的だし、友達は多くはないけど何でも話せる子はいるし、息子もすごい泣くけど大きな病気もなくすくすくと成長してくれているので、これでうつになるって言ったらバチがあたるわ!と自分で思うほど恵まれていると思う。そのおかげで日頃の私はそれなりの育児疲れはあるものの、うつとは縁遠く元気だ。だけど、やはり出産して少なからずホルモンバランスは崩れているんだろうなぁと思う。だから些細なことで涙が出たのかな。

そんなこんなで、相談会に行って悩みもとりあえず解消され、話しも聞いてもらいかなりスッキリできた。自分のホルモンバランスの崩れも認識することもできた。やはり、助産師さんやその他の方でも、誰かに話しを聞いてもらうというのは、良いストレス発散になると思う。特に日中赤ちゃんと2人きりの時間が長いママさんたちにとっては。

家族だけでなく、街や社会のサポートのおかげで育児が成り立つのだな、と改めて実感した。

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